ファクタリングの他社利用中に乗り換えは可能?メリットとデメリットを解説

ファクタリング会社の乗り換えについて解説

ファクタリングとは、保有している売掛債権をファクタリング会社へ売却することで、本来の支払期日よりも早期に現金化することができる金融サービスです。

最短即日で資金調達できることから、資金力の低い中小企業や個人事業主を中心に利用されています。

この記事ではファクタリングを利用している、もしくはファクタリングを利用する予定の方が知っておくと役に立つ「ファクタリングの乗り換え」について詳しく解説していきます。

目次

ファクタリングの乗り換えとは?

ファクタリングの乗り換えとは、一度契約したファクタリング会社から、新たに別のファクタリング会社と契約を結ぶことを指します。

一度契約したファクタリング会社と継続的に取引を続ける必要はありません。なぜなら、ファクタリングにおいては会社の乗り換えが可能だからです。

一般的なファクタリング契約においては、売掛債権が発生した都度契約を結び、売掛金がファクタリング会社に入金された時点で取引は完了します。

例えば、1月30日に入金予定の売掛債権をファクタリングを利用して12月20日に現金化した場合、1月30日に売掛先からの入金があれば取引は完了となるのです。

このように短い期間で取引が終わるうえに、保有している売掛債権ごとに利用するファクタリング会社を変えることも可能であるため、金融機関の乗り換えのように残債を清算してから別の金融機関に乗り換えなければいけないという縛りもありません。

ただし、売掛債権を売却済みの契約に関しては、途中で乗り換えることはできないため注意しておきましょう。

ファクタリング会社を乗り換えるべきケース

利用するファクタリング会社によって手数料、入金スピード、継続利用に対する待遇など、様々な条件が異なります。もちろん、契約条件の良いファクタリング会社であれば、継続的に利用した方がよいでしょう。

しかし、現在利用しているファクタリング会社の契約条件に満足できていないのであれば、乗り換えを検討するべきです。本章では、ファクタリング会社を乗り換えるべきケースについて解説していきます。

利用しているファクタリングの手数料が高い

ファクタリングの手数料は、売掛先の信用力や債権内容など、ファクタリング会社が背負うリスクによって変動しますが、ファクタリングは原則償還請求権のない契約であることから、融資における利息と比較すると高い傾向にあります。また、ファクタリングでは手数料の上限を定める法律がないため、場合によっては20%を超える手数料を請求されることも珍しくはありません。

ファクタリングの手数料相場は、2社間ファクタリングで10~20%、3社間ファクタリングで1~9%となっているため、それ以上の手数料をファクタリング会社が提示してくる場合は乗り換えを検討した方がよいでしょう。

また、相場内であってもファクタリング会社が提示している手数料に納得いかない場合は、乗り換えの検討をおすすめします。

売掛金を買取後の入金スピードが遅い

ファクタリングの最大のメリットは、入金スピードの早さです。保有している売掛債権を最短即日で現金化することができるため、資金繰りの改善にも活用することができます。

しかし、入金スピードはファクタリング会社によって異なるため、満足のいく入金スピードで資金調達できるとは限りません。また、公式サイトでファクタリング即日入金と謳っている会社であっても、審査状況によっては入金までに時間がかかってしまうケースもあります。

そのため、「最短即日入金」と書かれていたから契約したのに、入金されるまでに予想以上に時間がかかったというケースも多いのではないでしょうか。このようなケースでは、ファクタリング会社の乗り換えをおすすめします。

ファクタリング会社の公式サイトだけでなく、評判・口コミ等まで確認することで、より確実に入金スピードの早いファクタリング会社へ乗り換えることができるでしょう。

複数回利用しても手数料が変わらない

各ファクタリング会社によって異なりますが、継続的に利用することで手数料を優遇してくれる会社もあります。上述したように、ファクタリングの手数料は、売掛先の信用力や債権の内容など、ファクタリング会社が背負うリスクに応じて設定されますが、利用者の信頼度も審査項目の1つです。

そのため、ファクタリング会社と十分な信頼関係が築けていれば、手数料を低くすることができます。しかし、複数回利用しても手数料など契約条件が変わらない場合は、早期に乗り換えを検討した方がよいでしょう。

同じファクタリング会社を利用することで手数料を抑えることができ、実際に入金される金額が多くなるため、利用者によってはメリットとなります。

また、同じ売掛先との債権を利用することで、利用ごとに売掛先の信用度も高めることができるため、さらに手数料を抑えることが可能です。

ファクタリング会社を乗り換えるメリット

ファクタリング会社の乗り換えは、利用者だけでなくファクタリング会社にとってもメリットのある行為です。他社で複数ヶ月に渡りファクタリングを利用した実績のある利用者であれば、売掛金が未回収となるリスクが低いため、手数料など条件面で乗り換えを歓迎するファクタリング会社が多いです。

ファクタリング乗り換えのメリット
  • 乗り換え前と比較して手数料が安くなる
  • 入金スピードが早くなる
  • 買取可能額を引き上げられる

本章では、ファクタリング会社を乗り換えるメリットについて解説していきます。

乗り換え前と比較して手数料が安くなる

ファクタリング会社を乗り換える最大のメリットは、手数料が安くなることです。実際にファクタリング会社の乗り換えを行っているほとんどの方が、手数料を安くする目的だといっても過言ではありません。なぜなら、手数料を安くすることで、実際に入金される金額が多くなるからです。一度の取引であれば、大した額にはならないかもしれませんが、長期的にファクタリングを利用するのであれば、手数料の差はかなり大きなものとなるでしょう。

例えば、現在利用中のA社の手数料が10%、乗り換え先のB社の手数料が5%の場合は5%の差があります。この手数料設定で、1000万円の売掛債権をファクタリングで利用した場合、A社では100万円の手数料がかかりますが、B社では50万円の手数料に抑えることが可能です。

このようにファクタリング会社を乗り換えることで、実際に入金される金額が多くなることは、利用者にとっては大きなメリットだといえるでしょう。

入金スピードが早くなる

他社でのファクタリング利用実績がある場合は、入金スピードが早くなる可能性があります。通常、新規でファクタリングを利用する場合は、売掛先の信用力や債権の内容など、貸し倒れリスクを回避するために入念に審査を行うため、審査時間が長くなってしまうことがほとんどです。しかし、他社での利用実績がある場合は、貸し倒れリスクが低くなるため、審査時間が短くなり、入金スピードが早くなります。

入金スピードが早いと、資金繰りの悪化や急な出費など急を要する場合でも、問題なく資金調達することができるため、利用者にとっては大きなメリットだといえるでしょう。

買取可能額を引き上げられる

ファクタリング会社では、買取可能額が設定されていることが一般的です。買取可能額は、上限だけでなく、下限も設定されているケースが多いため、ファクタリングを利用する前に必ず確認する必要があります。

ファクタリングでは、売掛債権のうち何割を買い取るのかを示す「掛け目」から手数料を差し引いた金額を資金調達することが可能です。掛け目は売掛先の信用力や債権内容によって変動しますが、掛け目が多いことは利用者にとってメリットになるため、掛け目が少ないと感じた場合は乗り換えを検討した方がよいでしょう。

また、買取可能額はファクタリングの資金力によっても異なるため、高額債権の取り扱いを強みとしているファクタリング会社の方が、より多くの資金を調達することが可能です。

ファクタリング会社を乗り換えるデメリット

上述したように、ファクタリング会社の乗り換えは利用者にとってメリットのある行為です。しかし、残念なことに下記のようなデメリットも存在します。

ファクタリング乗り換えのデメリット
  • 乗り換え後に悪徳業者に当たる可能性がある
  • 1から信頼関係を構築しなければいけない

本章では、ファクタリング会社を乗り換えるデメリットについて解説していきます。

乗り換え後に悪徳業者に当たる可能性がある

ファクタリングの利用者数は年々増加傾向にありますが、それに乗じて高額な手数料を請求する悪徳業者も存在します。そのため、ファクタリング会社の乗り換え後に悪徳業者にあたる可能性があるのです。

悪徳業者には、「高額な手数料を請求する」「契約書のない契約を結ばせる」「ファクタリングという名目で貸付を行う」など、様々なタイプの業者が存在しており、利用者にとってデメリットとなる条件で契約を結ぼうとします。実際に様々なトラブルが報告されており、金融庁もファクタリングに関する注意喚起を行うほどです。

乗り換え後に悪徳業者に当たらないためには、条件面だけで選ぶのではなく、評判や口コミ、企業規模を加味してファクタリング会社を選ぶことが重要だといえます。

1から信頼関係を構築しなければいけない

ファクタリング会社を乗り換えた場合は、1から信頼関係を構築しなければいけません。ファクタリングの審査では、売掛先の信用力や債権の内容が重要視されますが、利用者との信頼関係が良好であれば、手数料や入金スピードなど、条件面で優遇してくれることもあります。そのため、ファクタリング会社と信頼関係を構築することは重要なのです。

しかし、新規でファクタリング会社と契約する場合には実績がないため前まで優遇してくれていた条件面がリセットされてしまうデメリットがあります。また、一度でも売掛金の入金が遅れてしまうと、ファクタリング会社からの信用を失うことになるため、利用者の精神的負担は大きくなるといえるでしょう。

乗り換えでお得なファクタリング会社5選

これから紹介するおすすめファクタリング会社は、他社から乗り換えることにより、利用者にメリットが大きいことがポイント。ファクタリングの乗り換えをご希望の方は、乗り換え前後を意識して見ていきましょう。

MSFJは乗り換え専用のファクタリングプランを用意

契約方式2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取手数料1.8%~
審査時間最短即日
審査通過率90%
入金期間最短即日

MSFJ株式会社は、東京都豊島区にオフィスを構えるファクタリング会社です。同社では、乗り換え専用のファクタリングプランを用意しており、他社からの乗り換えで手数料を50%割引など、好条件のファクタリングへ乗り換えることができます。

また、非対面、オンラインでの契約にも対応しており、遠方の企業、個人事業主、フリーランスでも問題なく利用することが可能です。さらに、500万円以下の売掛債権は優先的に審査してもらうことができるため、入金スピードにも期待することができます。

公式サイトにおいても「500万円以下の売掛債権、当日現金化いたします」と断言しているため、業界最低準の手数料だけでなく、入金スピードにも自信のあるファクタリング会社だといえるでしょう。

アクセルファクターは継続利用で手数料を減額可能

契約方式 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取手数料 2%~
審査時間 即日
審査通過率 93%
入金期間 最短3時間

アクセルファクターは、東京都新宿区に本社を、仙台、名古屋、大阪に営業所を構えるファクタリング会社です。リーズナブルな手数料だけでなく、大手運営であるため、安心して乗り換えることができます。

同社は、2018年設立と比較的歴史の浅い会社ですが、ご利用件数は年間3,000件を超えており、買取申込額は300億円に至るほど実績が豊富なファクタリング会社です。30万円~1億円と幅広い売掛債権の買取に対応しているため、事業規模に合わせて長期的に利用することができます。

また、審査通過率が93%と高く、利用者の5割以上が即日入金を実現しているため、入金スピードにも期待することができます。さらに、継続利用で手数料を減額することができるため、ファクタリング会社の乗り換えにおすすめのファクタリング会社だといえるでしょう。

ビートレーディングは手間をかけずに乗り換え可能

契約方式 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取手数料 2%~
審査時間 最短30分
審査通過率 98%
入金期間 最短5時間

ビートレーディングは、東京都港区に本社を、仙台、大阪、福岡に支店を構えるファクタリング会社です。スピード審査に定評があり、最短5時間で資金調達を行うことができます。

同社は、98%を超える驚異的な審査通過率を誇っており、赤字決済や債務超過、税金滞納などの経験のある企業でも問題なく利用可能です。また、買取可能額が定められていないため、数万円~数億円まで幅広い規模での資金調達を行うことができます。

さらに、クラウドサインを導入しており、パソコンやスマホでオンライン契約を行えるうえ、必要書類は通帳のコピーと売掛債権に関する資料(請求書など)のたった2点となっているため、手間をかけずに気軽に乗り換えることが可能です。

ファクタリングのトライは即日融資!乗り換えに優遇

契約方式 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取手数料 3%~
審査時間 最短即日
審査通過率 80~90%
入金期間 最短即日

ファクタリングのトライは、東京都台東区にオフィスを構える株式会社SKOが運営しているファクタリングサービスです。3社間ファクタリングだけでなく、2社間ファクタリングを利用することもできます。

同社では、特に2社間ファクタリングに特化したサービスを提供しており、債権譲渡登記が不要など、秘密主義を徹底しているため、売掛先に知られずに資金調達を行うことが可能です。また、家族経営の個人事業主の場合でも、家族や身内にバレないように取引を進めてくれます。

他社からの乗り換えも優遇しており、手数料の3%割引サービスを利用することが可能です。キャッシュバックやキャンペーンなどを利用して、他社からの乗り換えを促すファクタリング会社も多くありますが、長期的にみると手数料を抑えることの方が重要となります。

オンライン完結ファクタリングの契約に対応していないことが懸念点として挙げられますが、最短即日の入金スピードにも定評があるため、ファクタリング会社の乗り換えにおすすめのファクタリング会社だといえるでしょう。

株式会社JPSは売り掛け債権買取可能額が最大1億円

契約方式 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取手数料 2%~
審査時間 最短30分
審査通過率 90%以上
入金期間 最短4~6時間

株式会社JPSは、東京都豊島区にオフィスを構えるファクタリング会社です。ファクタリングだけでなく、経営コンサルタントの紹介など、アフターサポートも充実しています。

同社では、秘密主義を徹底しており、現在利用中のファクタリング会社に知られることなく、買取査定を行うことが可能です。また、債権譲渡登記が不要であるため、売掛先、銀行などに知られることなく資金調達を行うことができます。

オンライン完結契約には対応していませんが、無料で出張訪問してくれるため、担当者に相談したうえで安心してファクタリング会社を乗り換えることが可能です。また、最短即日で最高1億円まで資金調達することができるため、スピーディーに多額の資金調達を行いたいという方におすすめのファクタリング会社だといえるでしょう。

ファクタリングの二重譲渡は損害賠償請求の対象になるので注意

現在ファクタリング会社で利用中の売掛債権を、他のファクタリング会社へ売却することを二重譲渡といいます。二重譲渡が行われてしまうと、どちらか1社のみしか売掛債権を回収することができないため、ファクタリング会社は大きな損失を受けることになるでしょう。また、二重譲渡は詐欺罪や損害賠償請求の対象となるため、利用者側も大きなペナルティを受けることになります。

上述したように、ファクタリングの二重譲渡は刑罰や損害賠償請求の対象となってしまうため、ファクタリングを利用する際は絶対に不正を行わないようにしましょう。

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