SuicaやPASMOなど、交通系ICカードは事前にチャージしておけばタップするだけで交通機関を利用できます。電車に乗る前に切符を購入したり、乗り換えで精算も不要です。普段から公共交通機関を利用する人なら、持っておいて損はありません。
しかし、「交通系ICカードってどんな機能があるの?」「交通系ICカードの種類が知りたい」といった疑問が出てくるでしょう。
そこで本記事では、交通系ICカードの概要や全国で利用できる10種類の電子マネーを解説します。交通系ICカードに関するよくある質問も紹介するため、利用を検討している人はぜひ参考にしてください。
交通系ICカードとは鉄道会社が発行する電子マネー

交通系ICカードとは、鉄道会社が発行している電子マネーの一つです。公共交通機関各社が発行し、地域に根付いたサービスを提供しているケースもあります。
プリペイド型の電子マネーなら、あらかじめ交通系ICカードに現金をチャージしておけば、切符を購入することなくワンタッチで支払いが可能です。現金を出す手間や改札での手続きを大幅に減らせる点が、交通系ICカードのメリットと言えるでしょう。
また、多くの交通系ICカードは、公共交通機関だけではなくコンビニやスーパーなどの小売店でも決済が可能です。交通系ICカードの決済に対応している店舗であれば、普段の買い物でも利用できます。
交通手段と日常の支払いをまとめたいと考えている人にも、交通系ICカードは最適な電子マネーおすすめです。
切符を買わずに交通機関の乗り降りが可能になる

交通系ICカードの特徴は、切符を買わずに公共交通機関の乗り降りが可能になる点です。
従来は現金で切符を購入する、もしくは定期券を購入しなければ電車には乗れませんでした。切符の購入は改札口で手続きする必要があるため、あらかじめ購入の時間を見積もった行動が要求されます。
一方、交通系ICカードはあらかじめ現金をチャージしていれば、改札口で切符を購入することなくワンタッチで公共交通機関の乗り降りが可能。切符購入の手間や時間を考える必要がないため、スムーズに行動できます。
また、全国相互利用に対応している交通系ICカードなら、全国各地で利用できます。
本来、発行元が対応している公共交通機関でしか交通系ICカードは利用できませんが、全国相互利用サービスに加盟している交通系ICカードなら手続きなしで乗り降りできます。
スマホで使える「モバイル交通系ICカード」もある

交通系ICカードは、通常のカードタイプに加えて「モバイル交通系ICカード」が存在します。モバイル交通系ICカードとは、スマートフォンに交通系ICカードの機能が内蔵された電子マネーのことです。
従来までは交通系ICカードを改札口でタッチする必要がありましたが、モバイル交通系ICカードなら対応のスマートフォンやスマートウォッチでタップすれば、乗り降りが可能になります。
モバイル交通系ICカードに対応している電子マネーは、以下の通りです。
- Suica
- PASMO
2022年11月現在では、スマホ対応の交通系ICカードは2種類しか存在しません。ただし、ICOCAが「モバイルICOCA」を2023年に導入予定です。
JR 西日本では、お客様のスマートフォンで IC カード乗車券「ICOCA」の機能をご利用いただける「モバイル ICOCA(仮称)」のサービスを、2023年春(予定)に開始します。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201016_00_mobileicoca.pdf
近年はキャッシュレス決済が推進されているため、今後モバイル交通系ICカードは増加すると予測されます。
クレジットカードと紐つけてポイント還元が期待
交通系ICカードは、クレジットカードと紐づけることで通常よりも多くのポイント還元が期待できます。
例えば、Suicaに現金をチャージしてもポイントは貯まりませんが、クレジットカードなら1,000円(税抜)につき、JRE POINTが5ポイント貯まります。
交通系ICカードそれぞれにポイント還元率の高いクレジットカードが存在するため、現金でチャージするよりも効率良くポイントを得られます。
また、多くの交通系ICカードは、貯めたポイントを様々な用途に活用できます。ポイントを交通系ICカードへ使ったり、商品券と交換が可能。
切符の購入や現金チャージではポイントの獲得はできないため、交通系ICカードをクレジットカードと紐づけることで効率アップが可能です。
普段から公共交通機関を利用する人なら、メリットの多い部分と言えるでしょう。
交通系ICカード全10種類!全国相互利用可能はコレ

全国相互利用可能な交通系ICカードは、下記10種類です。
それぞれ順に解説します。
Kitaca

発行会社 | JR北海道 |
対応エリア | JR北海道(一部別路線も対応) |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・電子マネー機能 ・電子マネー機能 |
クレジット連携の有無 | あり |
モバイルアプリの有無 | なし |
Kitacaとは、JR北海道が発行している交通系ICカードです。
プリペイド式の電子マネーとなり、あらかじめチャージしておけば対応エリア・店舗で利用できます。交通系ICカードとして公共交通機関での利用や自動精算にも対応しています。
また、Kitacaには「Kitaca定期券」「記名Kitaca」「無記名Kitaca」の3つが用意されています。それぞれJR北海道の駅構内にあるみどりの窓口や券売機で発行が可能です。
さらに、Kitacaには交通系ICカードとクレジットカードの機能が一体化した「JRタワースクエアカード Kitaca」が発売されています。JRタワースクエアカード Kitacaなら、Kitacaへクレジットカードからのチャージが可能です。
ただし、Kitacaは特定のクレジットでしかチャージに対応していません。チャージ方法は基本的に現金のみとなるため、あらかじめ注意しましょう。
Kitacaの公式サイトKitacaと紐づけて利用がおすすめのクレジットカードは、以下の通りです。
- clover Kitaca
具体的な特徴や特典について詳しく解説します。
clover Kitaca

年会費 | 初年度無料(2年目以降2,750円) |
国際ブランド | JCB |
ポイント還元率 | 1% |
発行スピード | 最短2週間 |
対応電子マネー | Kitaca |
clover Kitacaは、Kitacaと一体化したキャッシュカード機能付きクレジットカードです。
clover Kitacaはクレジットカードでありながら、交通系ICカードとして利用できます。事前に現金をチャージしておけば、ワンタップで改札を通過でき繰り返し使い続けられます。
初年度は年会費無料となっており、ゴールドカードにグレードアップすれば2年目も年会費無料で利用できます。Kitacaだけではなく、JCBのスタンダードなクレジットカードとして活用が可能です。
また、clover Kitacaは北洋銀行ATMの時間外手数料が無料。北洋銀行のATMであれば、24時間コストなしで利用できます。
さらに、交通系ICカードをクレジットカードとして利用すれば、100円につき1ポイント貯まります。Kitacaとしてだけではなく、還元率1%のクレジットカードとしても活用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
clover Kitacaの公式サイトSuica

発行会社 | JR東日本 |
対応エリア | ・JR東日本 ・東京モノレール ・りんかい線 ・埼玉新都市交通 ・伊豆急行 ・富士急行 |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・定期券機能 ・電子マネー機能 ・Suicaグリーン券機能 ・『タッチでGo!新幹線』機能 ・モバイルSuica特急券(モバイルSuicaのみ) ・エクスプレス予約サービス機能(モバイルSuicaのみ) |
クレジット連携の有無 | あり |
モバイルアプリの有無 | あり |
Suicaは、JR東日本が発行する交通系ICカードです。
カード1枚で東京都内以外も全国各地で利用可能です。パスケースに入れたままでも、読み取り部分にタッチするだけで自動的に精算されます。事前に現金をチャージしておけば、切符を購入することなく電車の乗り降りが可能です。
また、Suicaは交通系ICカードの中でも、機能が豊富で利便性が高いです。例えば、『タッチでGo!新幹線』機能なら、あらかじめ利用登録を済ませておけば、ワンタップで新幹線の自由席を利用できます。Suicaなら切符を購入することなく、スムーズに新幹線の乗り降りが可能です。
さらに、Suicaはモバイルアプリが存在します。モバイルアプリをスマホでインストールすれば、カードタイプの交通系ICカードを用意することなく、Suicaを利用できます。スマホの情報をスマートウォッチと連携させれば、様々なデバイスで活用できるでしょう。
Suicaの公式サイトSuicaとクレジットカードを連携するなら、以下のカードがおすすめです。
- ビュー・スイカ
下記にて、カードの詳しい情報を解説します。
ビュー・スイカ

年会費 | 524円 |
国際ブランド | JCB・VISA・MasterCard |
ポイント還元率 | 0.5〜5% |
発行スピード | 最短1週間 |
対応電子マネー | Suica |
ビュー・スイカは、Suicaとクレジット機能が一体化したカードです。
クレジットカードとSuicaの2つの機能を兼ね備えているため、Suicaとして公共交通機関を利用したり、クレジットとして普段の買い物に使ったりできます。Suica定期券としても利用できるため、通勤・通学の電子マネーとして活用できます。
また、ビュー・スイカはオートチャージ機能が付帯しており、指定した金額を下回ると自動的にチャージが行われます。オートチャージ機能を活用すれば、Suicaの残高を気にすることなく公共交通機関を利用できるでしょう。
ビュー・スイカはSuica利用や普段の買い物でポイントが貯まります。普段の買い物は0.5%の還元率ですが、モバイルSuicaへのチャージやオートチャージ機能の利用で3%までアップします。
さらに、ビュー・スイカでえきねっとやモバイルSuicaでグリーン券を購入すれば、合計5%までポイント還元率のアップが可能です。Suicaと組み合わせてビュー・スイカを利用すれば、非常に高い還元率でポイントを貯められます。
貯めたポイントはSuicaへのチャージや商品券などと引き換えられるため、積極的に貯めると良いでしょう。
ビュー・スイカの公式サイトTOICA

発行会社 | JR東海 |
対応エリア | JR東海 |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・定期券機能 ・電子マネー機能 ・スマートEXとの連携機能 ・新幹線乗車券機能 |
クレジット連携の有無 | なし |
モバイルアプリの有無 | なし |
TOICAとは、JR東海が発行する交通系ICカードです。
名古屋・静岡地区での乗車区間でチャージができ、首都圏を中心とした範囲でも利用できます。TOICAのマークがついた改札であれば、自動券売機で発行が可能です。あらかじめTOICAにチャージしておけば、運賃を自動精算できるため、公共交通機関のスムーズな乗り降りを実現します。
また、TOICAにはスマートEXとの連携機能や新幹線乗車券機能が存在します。
これら機能を活用すれば、TOICAを使って新幹線へワンタップで乗り降りできます。自由席以外にも、指定席の購入手続きもできるため、簡単に新幹線をロイ用できるでしょう。
TOICAの公式サイトICOCA

発行会社 | JR西日本 |
対応エリア | JR西日本 |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・定期券機能 ・電子マネー機能 |
クレジット連携の有無 | あり |
モバイルアプリの有無 | なし |
ICOCAは、JR西日本が発行している交通系ICカードです。
JR西日本エリア以外にも、全国共通で利用できるため、現金をチャージしておけば好きなタイミングで公共交通機関を乗り降りできます。
また、ICOCAはクレジットカード連携機能が存在します。SMART ICOCAと呼ばれるクレジットチャージ機能を利用すれば、現金ではなくクレジットで残高へチャージが可能です。SMART ICOCAと連携するクレジットカードに指定はないため、利用者の好きなカードを選択できます。
さらに、ICOCAには専用ポイント制度が導入されており、利用するほどポイントが貯められます。ポイントはICOCA加盟店での利用やチャージなど、様々なタイミングで獲得できます。ポイントはICOCAへのチャージや電子マネーの残高として活用できるため、普段から電子マネーで決済する人には最適です。
ICOCAの公式サイトICOCAとクレジットカードを連携させる場合、以下のカードがおすすめです。
- エポスカード
下記にて詳しい情報を解説します。
エポスカード

年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | VISA |
ポイント還元率 | 0.5% |
発行スピード | 最短1週間 |
対応電子マネー | Suica・楽天Edy |
エポスカードは、年会費が永年無料で利用できるクレジットカードです。
エポスカードはカード番号裏面記載やタッチ決済など、クレジットカード単体としても機能性が高い点が特徴。
SMART ICOCAでエポスカードを用いてチャージすれば、チャージ金額の0.5%分のポイントが還元されます。
また、エポスカードの上位カード「エポスゴールドカード」を利用すれば、SMART ICOCAのチャージで、還元率が2%までアップします。
エポスカードやエポスゴールドカードは、条件を満たしていれば誰でも申し込みが可能です。
ICOCAへお得にチャージしたいなら、エポスカードをぜひ利用してみてください。
\ ICOCAへのチャージはエポスカードがお得 /
SUGOCA

発行会社 | JR九州 |
対応エリア | ・JR九州(一部路線除く) ・北九州モノレール |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・定期券機能 ・電子マネー機能 |
クレジット連携の有無 | あり |
モバイルアプリの有無 | なし |
SUGOCAは、JR九州が発行している交通系ICカードです。
SUGOCAは交通系ICカードとして、乗車・定期券機能や電子マネー機能を搭載しているため、公共交通機関の乗り降りや普段の買い物に利用できます。
また、SUGOCAはクレジットカードとの連携に対応しており、オートチャージ機能を付帯しています。あらかじめ最低残高を設定しておけば、改札で残高を下回ったタイミングでチャージが行われます。SUGOCAの残高を確認したり、チャージしたりする必要がない点は大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、SUGOCAはチャージや電子マネーへのチャージで専用ポイントが貯まります。貯まったポイントは、100ポイントからSUGOCAへチャージが可能です。ポイント額によってはJR九州グループの商品券にも引き換えられるため、普段からJR九州エリアの公共交通機関を利用する人におすすめの交通系ICカードです。
SUGOCAの公式サイトSUGOCAと連携がおすすめのクレジットカードは、以下の通りです。
- イオンSUGOCAカード
下記にてカードの特徴を詳しく解説します。
イオンSUGOCAカード

年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | VISA |
ポイント還元率 | 0.5% |
発行スピード | 最短1週間 |
対応電子マネー | SUGOCA・iD・WAON |
イオンSUGOCAカードとは、SUGOCAとクレジット機能が一体化したカードです。
SUGOCAの交通系ICカードとしてだけではなく、クレジットカードとして普段の買い物にも使えます。イオンSUGOCAカードには、オートチャージサービスが付帯しているため、SUGOCAの残高が一定以下になると自動でチャージされます。クレジットカード機能を利用して自動チャージするため、安心して使い続けることが可能です。
また、イオンSUGOCAカードは200円につき1ポイントの0.5%分の還元率が備わっています。SUGOCAへのチャージでもポイントは獲得できるため、普段から公共交通機関を利用する人に最適のクレジットカードです。
さらに、イオンSUGOCAカードはイオングループの各店舗で、毎月20日・30日に利用すれば獲得ポイントが2倍にアップ。日常的にSUGOCAの利用と、イオングループで買い物をする場合は、効率的にポイントを貯められるでしょう。
イオンSUGOCAカードの公式サイトPASMO

発行会社 | 株式会社パスモ |
対応エリア | 首都圏27事業者・バス77事業者 |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・定期券機能 ・電子マネー機能 |
クレジット連携の有無 | あり |
モバイルアプリの有無 | あり |
PASMOは、株式会社パスモが発行する首都圏で利用できる交通系ICカードです。
基本的な交通系ICカードとしての機能や、電子マネーとして普段の買い物で活用できます。全国相互利用対応エリアや首都圏を中心とした交通公共機関で利用できるため、利用範囲が幅広い点も特徴です。
また、PASMOは交通系ICカードの中でもモバイルアプリに対応している電子マネーの一つで、設定すればスマホやスマートウォッチで利用できます。PASMOのモバイルアプリならカードを出すことなく決済できるため、スマホのみで電車の乗り降りが可能です。
さらに、モバイルアプリとクレジットカードを連携させれば、オートチャージ機能も活用できます。
PASMOの公式サイトPASMOと連携がおすすめのクレジットカードは、以下の通りです。
- To Me CARD Prime
下記にて特徴や詳細を解説します。
To Me CARD Prime PASMO

年会費 | 2,200円 |
国際ブランド | MasterCard・JCB・VISA・NICOS |
ポイント還元率 | 0.5~1.5% |
発行スピード | 最短1週間 |
対応電子マネー | PASMO |
To Me CARD Prime PASMOは、PASMOとクレジットが一体化したカードです。
クレジットカード機能以外にも、PASMO機能やオートチャージ・定期券など、PASMOに特化した様々な機能が付帯しています。利用するほど、専用のメトロポイントも獲得できるため、普段からPASMOを利用する人なら発行して損はないカードと言えるでしょう。
また、To Me CARD Prime PASMO利用によるメトロポイントは、1乗車につき平日10ポイント、土日祝日なら20ポイント獲得できます。対象の自動販売機なら100円につき1ポイント、店舗で利用すれば200円につき1ポイント得られます。貯めたポイントはPASMOへのチャージや商品券に引き換え可能です。
To Me CARD Prime PASMOの公式サイトmanaca

発行会社 | 株式会社名古屋交通開発機構と株式会社エムアイシーの共同発行 |
対応エリア | ・名古屋市交通局(市バス/地下鉄) ・名古屋鉄道 ・名鉄バス ・あおなみ線 ・ゆとりーとライン ・豊橋鉄道 ・リニモ |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・定期券機能 ・電子マネー機能 |
クレジット連携の有無 | あり |
モバイルアプリの有無 | なし |
manacaとは、株式会社名古屋交通開発機構と株式会社エムアイシーが共同発行した交通系ICカードです。
manacaは名古屋駅を中心に、愛知県全域の公共交通機関で利用できます。愛知県内の駅構内で発行ができ、すぐに取得可能。manacaはクレジットカードとの連携に対応していますが、オートチャージ機能と都度クレジットカードチャージ機能で対応のカードが異なります。
クレジットカード関連の各種機能に対応しているカードは、以下の通りです。
- オートチャージ機能:manaca+wellow cardのみ
- 都度クレジットチャージ機能:manaca+名鉄ミューズのみ
上記機能は、それぞれの組み合わせでしか活用できないため、あらかじめ注意が必要です。
また、manacaでは月間の利用額に応じたマイレージポイント制度を取り入れています。貯めたポイントはチャージや電子マネー決済に利用できるため、普段からmanacaを利用する人なら積極的に獲得を目指しましょう。
manacaの公式サイトPiTaPa

発行会社 | 株式会社スルッとKANSAI加盟会社 |
対応エリア | 関西・岡山・静岡の鉄道・バス事業者64社 |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・定期券機能 ・電子マネー機能 |
クレジット連携の有無 | なし |
モバイルアプリの有無 | なし |
PiTaPaはポストペイ型の交通系ICカードです。
交通系ICカードの大半はプリペイド型となりますが、PiTaPaはポストペイ型となるため、チャージ不要で利用した分を後払いする方式です。PiTaPa対応のエリアであれば、事前チャージなしで利用できるため、非常に利便性が高いです。
また、PiTaPa対応のエリアであれば、定期券としての利用も可能です。一般的に定期券は事前に設定した区間しか利用できませんが、PiTaPaなら区間に関係なく使えます。
ただし、PiTaPaは対応エリア以外で利用する場合、ポストペイ型として利用はできません。相互利用対象エリアでは、事前にチャージするプリペイド型で利用が求められます。普段から利用するエリアを把握しておき、使い分けると良いでしょう。
PiTaPaの公式サイトはやかけん

発行会社 | 福岡市交通局 |
対応エリア | 福岡市地下鉄 |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・電子マネー機能 ・定期券機 |
クレジット連携の有無 | なし |
モバイルアプリの有無 | なし |
はやかけんは、福岡市交通局が発行する交通系ICカードです。
基本的に福岡市地下鉄で発行・利用でき、全国相互利用にも対応しています。全国の相互利用加盟店であれば、電子マネーとして決済も可能です。
また、JR九州・西鉄〜地下鉄の乗り継ぎや定期券機能も搭載しているため、普段から福岡エリアを電車で移動する機会が多い人には最適な電子マネーです。
地下鉄乗車時には専用ポイントを獲得でき、ポイントの還元率は基本2%で利用頻度に応じてはボーナスポイントを得られます。貯めたポイントはチャージや電子マネーとして活用できるため、利便性の高い交通系ICカードと言えるでしょう。
はやかけんの公式サイトnimoca

発行会社 | 株式会社ニモカ |
対応エリア | 福岡・大分・宮崎・熊本・佐賀・函館の主要私鉄・バス路線 |
搭載機能 | ・乗車券機能 ・電子マネー機能 ・定期券機能 |
クレジット連携の有無 | あり |
モバイルアプリの有無 | なし |
nimocaは、株式会社ニモカが発行する交通系ICカードです。
西日本鉄道の路線や九州の幅広いエリアで発行・利用できるため、九州の公共交通機関の決済方法として活用できます。また、nimocaはクレジットカードと連携でき、オートチャージも対応しています。
日常的に公共交通機関を利用する場合は、オートチャージ機能を適用すればチャージの手間を省いて利用できます。電車の乗り降りやチャージにて、nimoca専用のポイントを獲得可能です。
貯めたポイントはnimocaへのチャージや普段の買い物に利用できるため、現金よりもお得に活用できるでしょう。
nimocaの公式サイトnimoca三井住友VISAカード

年会費 | 初年度無料(翌年以降1,375円) |
国際ブランド | VISA |
ポイント還元率 | 0.3% |
発行スピード | 最短1週間 |
対応電子マネー | iD・nimoca |
nimoca三井住友VISAカードは、nimocaとクレジット機能が一体化したカードです。
初年度の発行なら年会費無料で利用でき、翌年度以降も年1回利用すれば無料となります。nimocaとして利用すれば翌年も費用なしで利用できるため、実質年会費は無料のクレジットカードです。
nimocaのオートチャージにも対応しているため、利便性を向上させて利用可能。また、nimoca三井住友VISAカードには、nimocaとiDの2つ電子マネーが搭載されています。タイミングや決済店舗の加盟状況によって選択可能です。
もちろん、普段の買い物もクレジットカードとして利用でき、ポイントを貯められます。お得にnimocaを利用するなら、nimoca三井住友VISAカードの発行をしてみましょう。
nimoca三井住友VISAカードの公式サイト交通系ICカードに関するよくある質問とその回答
- 交通系ICカードのメリットは?
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交通系ICカード最大のメリットは、スムーズに公共交通機関を乗り降りできる点です。
従来までは、駅で切符を購入しなければ電車には乗れませんでした。しかし、あらかじめ交通系ICカードに現金をチャージしておけば、切符を購入することなく電車に乗れます。切符を買う手間や時間を気にすることなく電車に乗れる点は、交通系ICカードのメリットと言えるでしょう。
- 交通系ICカードのデメリットは?
-
交通系ICカードは、チャージしなければ利用できない点がデメリットです。
多くの交通系ICカードはプリペイド型となるため、交通系ICカードに残高がなければ、公共交通機関でのスムーズな乗り降りはできません。ただし、クレジットカードと交通系ICカードを紐づけてオートチャージを設定しておけば、残高不足を防げます。
- 交通系ICカードの使い方は?
-
交通系ICカードは、事前に現金をチャージして公共交通機関のIC端末にタッチすれば利用できます。交通系ICカードへチャージできていれば、タッチするだけで電車やバスの乗り降りが可能です。
また、コンビニやスーパーなどの小売店でも、公共交通機関同様にIC端末へタッチすれば決済が行われます。